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GUIDE — 2026.06
クリニックのホームページ制作費用の相場
— 何にいくらかかるかを分解する
クリニックのホームページ制作にかかる費用は、30万〜150万円が一般的な相場です。ただしこの幅は「何を依頼するか」によって大きく変わります。まず結論をお伝えすると、費用を左右する最大の要因は「テンプレートを使うか/フルオーダーか」と「制作後の運用・更新をどう設計するか」の2点です。この2点を整理するだけで、見積もりの妥当性を自分で判断できるようになります。
以下では費用の内訳を工程ごとに分解し、よくある落とし穴と選び方のポイントを説明します。院長・事務長の方が制作会社と対等に交渉できるよう、具体的な数字を中心に解説します。
制作タイプ別の費用相場
ホームページの制作方式は大きく3種類に分かれ、それぞれ価格帯が異なります。
- テンプレート型(30万〜60万円):既製デザインを流用するため工数が少ない。開業直後や予算を抑えたいクリニックに向く。カスタマイズ範囲は限定的。
- CMSカスタマイズ型(50万〜100万円):WordPressなどを使い、テンプレートをベースに独自改修を加える。更新を自院スタッフが行いやすく、最も採用例が多い。
- フルオーダー型(100万〜150万円以上):デザイン・機能を一から設計。複数診療科を持つ医療法人や、差別化を強く打ち出したい場合に適する。
工程ごとの費用内訳
見積書に並ぶ項目を工程別に整理すると、費用の根拠が確認しやすくなります。
- 企画・ヒアリング・設計(3万〜15万円):診療コンセプトの言語化、サイトマップ・ワイヤーフレーム作成を含む。省略されている場合は品質リスクが高い。
- デザイン(10万〜40万円):トップページ1枚のデザイン費が基準となり、ページ数が増えると加算される。
- コーディング・実装(10万〜40万円):デザインをHTML/CSSに変換しCMSへ組み込む工程。レスポンシブ対応(スマートフォン表示)が含まれているか必ず確認する。
- テキスト・写真制作(5万〜20万円):コピーライティングや院内撮影は別途費用になるケースが多い。自院で用意すれば削減できる。
- SEO初期設定(3万〜10万円):タイトルタグ・メタディスクリプション・構造化データの設定。省略されると検索流入が伸びにくい。
見落とされがちなランニングコスト
制作費とは別に、公開後に継続してかかる費用があります。予算計画に組み込んでおかないと、年間コストが想定を超えることがあります。
- サーバー・ドメイン費用:年間1万〜3万円が目安。制作会社が代行管理する場合は割高になることがある。
- 保守・セキュリティ管理:月額5,000円〜2万円。CMSのバージョンアップやウイルス対策を含む。医療機関は個人情報を扱うため、SSL証明書の維持と定期バックアップは必須。
- コンテンツ更新・SEO運用:月額1万〜5万円。診療時間変更や新着情報の更新を外注する場合に発生する。
具体例:内科クリニック(10ページ構成)の場合
東京都内で開業した内科クリニックがCMSカスタマイズ型で制作した実例をもとに費用感を示します。トップページ・診療案内・医師紹介・アクセス・よくある質問など10ページ構成で、制作費の合計は68万円(デザイン20万・コーディング25万・企画10万・SEO設定8万・写真撮影5万)でした。これに年間のサーバー管理費2万円と保守費月1万2,000円(年14万4,000円)が加わり、初年度トータルは約84万円になっています。見積もり比較の際は、この「制作費+初年度ランニング費」の合算で比べることをお勧めします。
費用を抑えつつ品質を確保する3つのポイント
- 自院で用意できる素材を明確にする:テキスト原稿や写真を院内で準備すれば、制作費から5万〜15万円削減できることがある。
- ページ数を絞って優先順位をつける:開院時は必須ページに絞り、軌道に乗ってから追加する段階的アプローチが有効。
- 複数社から相見積もりを取る:同じ仕様で2〜3社に見積もりを依頼し、工程ごとの単価を比較する。極端に安い場合はコーディングやSEO設定が省かれていないか確認する。