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COMPLIANCE — 2026.06
医療広告ガイドライン
セルフチェック7項目
クリニックHPで掲載できない表現と直し方
クリニックのホームページは「医療広告」に該当するため、医療法および厚生労働省の「医療広告ガイドライン」(2018年施行、以降随時改訂)に従う必要があります。違反が確認された場合、行政指導や是正命令の対象となります。まずこの記事のチェックリストを手元に置き、自院のHPと照らし合わせてください。
以下の7項目は、厚生労働省が公表するガイドライン上で特に指摘頻度の高いポイントです。それぞれに「違反になりやすい表現例」と「修正例」を示します。自院のHPを開きながら確認することを推奨します。
チェック1〜3:比較・誇大・誤認を招く表現
- ①「No.1」「最高」などの最上級表現――「地域No.1クリニック」「最高の技術」は客観的根拠がない限り禁止です。修正例:「〇〇学会専門医が在籍しています」のように資格・実績を具体的に示す。
- ②他院との比較表現――「他院より痛みが少ない」「近隣で唯一の設備」は比較広告として原則禁止。修正例:「当院では〇〇機器を導入しており、〇〇の処置に対応しています」と自院の事実のみ記載する。
- ③治癒・改善を保証する表現――「必ず治ります」「100%効果あり」は医療の不確実性に反します。修正例:「〇〇の治療に取り組んでいます。効果には個人差があります」と付記する。
チェック4〜5:患者体験談・ビフォーアフター写真
- ④患者の体験談・口コミの掲載――「治療して本当によかった」などの体験談は、誘引効果が高いとして原則禁止です(2018年改訂で明確化)。修正例:体験談は削除し、代わりに治療の流れや対応疾患の情報を充実させる。
- ⑤ビフォーアフター写真――美容医療など外見の変化を示す写真は、費用・リスク・副作用を同一ページに明示しない限り違反となります。修正例:写真の隣に「費用:〇〇円〜、主なリスク:〇〇、個人差があります」と必須事項を記載する。
チェック6〜7:自由診療の費用表示と限定解除
- ⑥自由診療の費用未記載――自由診療を提供している場合、標準的な費用の掲載が義務付けられています(医療法施行規則第1条の9の3)。修正例:「〇〇施術:〇〇円(税込)〜」と税込金額と「〜」の最低価格を明示する。
- ⑦「限定解除」コンテンツへの誘導が不明確――自院HPで自由診療の詳細や体験談を掲載する場合、「患者が自ら求めた情報提供の場」として限定解除の要件を満たす必要があります。要件:①閲覧者が患者等であることの確認、②情報の適切性に関する注意事項の表示。修正例:ページ冒頭に「このページは自由診療の詳細情報を求める方向けです。必ずリスクと費用を確認してください」と明記し、同意ボタンを設置する。
違反を見つけたときの優先対応順序
修正の優先度は①削除が必要な表現(体験談・最上級・保証表現)→②追記が必要な情報(費用・リスク)→③構造的な対応(限定解除ページの設計)の順で進めると効率的です。特に体験談と費用未記載は行政が重点確認しているため、最初に対処してください。
ガイドラインの原文は厚生労働省のウェブサイトで無償公開されています。改訂が行われる場合があるため、年1回以上の定期確認を習慣化することが重要です。自院だけでの判断が難しい場合は、医療広告に詳しい専門家やAIツールを活用して確認作業を効率化する方法もあります。